› アートを通じて、社会課題に取り組む

  

2018年04月12日

ブログ変更のお知らせ

はまぞうブログをご覧の皆様へ
 
ブログにお越しいただき誠にありがとうございます。
現在は以下のブログを更新致しております。
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ご興味がありましたらご覧いただければ幸いです。  

Posted by 橋口論 at 23:25Comments(0)

2017年01月28日

ミッケルアート導入事例「お試しレンタルを利用されたホーム長様からの手紙」

ミッケルアートの1ヶ月お試しレンタルを利用されたホーム長様から嬉しいお手紙を頂きました。





四角(オレンジ)ミッケルアートとは

ミッケルアートには昔懐かしい絵が描かれています。それを見ながら、週2回、20分程度使って思い出話をすることで、認知症の周辺症状が緩和する効果があります。




四角(オレンジ)ミッケルアートをお試ししたグループホーム様の声

1月中旬よりお試し版の使用を開始致しました。 
 
社内研修にて説明DVDを観て、マニュアルを確認し、導入前準備を行い取り組みを開始しました。
初めは進め方に戸惑うスタッフ、慣れない事へ戸惑うご入居者様の姿が見られていましたが、日に日に会話も弾み今では日常的に使用させていただいております。
 
1ヶ月評価表を使用し記録を取る事で、スタッフにも変化が現れ、認知症介護で重要となる、小さな変化への気付きが増えているように思います。
ご入居者様からも普段の会話ではなかなか得る事の出来ない情報を得られる事もありました。
 
劇的な変化とまではいきませんが長い目で見ると確実に良い方向へ向かっていると感じております。
チームワークとケアの質の向上というホーム目標を掲げるホームの1つの武器として本格的に取り組みを行い、地域へ発信出来たらと考えておりま す。
 
運営推進会議の中でもミッケルアートの取り組みについてご家族様にお話ししたところ、とても良い取り組みとの期待の声をいただきました。
  
現在、今後の本格導入に向け話を進めておりますので今後ともよろしくお願い致します。
 

お試しレンタルを利用されたホーム長様からの手紙」」でした。
これからも、より良い認知症ケアを通じて、ご利用者、ご家族の方々に喜んでいただけるよう努めていきたいと思います。


四角(緑)エビデンス


191名の認知症高齢者を対象に、ミッケルアートの効果検証を行った結果、周辺症状の緩和への有効性が確認されています。(1%有意)


・2013年 日本認知症ケア学会 石崎賞受賞
・2014年 日本認知症予防学会 浦上賞受賞


※平成 25 年度調査研究助成事業全国老人福祉施設協議会 老施協総研



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2017年01月25日

一般社団法人みんなの健康サロン海凪様、2月に認知症カフェをOPEN!

こんにちは!

毎日寒い日が続いていますが、みなさんお元気ですか?

ミッケルアート編集部の「みっけちゃん」です。


みっけちゃんが行く!取材日記

第2回目の取材先は、「一般社団法人みんなの健康サロン海凪」様です。

今回、輪島市宅田町のショッピングセンター「ファミィ」内にある民間医療介護相談室「みんなのわじま」で

「認知症カフェ」が開かれるということで早速取材に行ってきました!



こちらが一般社団法人みんなの健康サロン海凪代表理事の中村悦子さんです。

今回の取材にもある「認知症カフェ」について中日新聞で掲載されたそうです!

「認知症カフェ」では、ミッケルアートの絵画が活用されるということで、

いくつか質問に答えて頂きました!



Q. いつからカフェはオープンされるのですか?

A . 2017年2月4日(土)からです。
  カフェは午前10時〜午後1時です。 


Q. 参加費はどのくらいかかりますか?

A . お茶とスイーツ付きで500円 
  ランチ付きの場合は1000円です。


Q. ミッケルアートをカフェに活用するきっかけは何ですか?

A . 昨年2月の「認知症カフェ」で、初めてミッケルアートを活用し  たところ、参加した家族から
 「おばあちゃんが、懐かしそうに絵を何度も見て、昔を振り返り  穏やかになった」と好評だったので、
  今回、再び開催することに決定しました。


Q. どんな方に参加してもらいたいですか?

A . 徘徊や介護拒否の改善につながります。
   この機会に、家族や介護施設の職員など、 関心のある方は参加   して頂きたいです。



ご回答頂き、ありがとうございました!

次回の「みっけちゃん取材日記」もお楽しみに♪


                                          
取材協力:一般社団法人みんなの健康サロン海凪 


(Q&Aの内容 中日新聞より一部引用)


認知症に回想法 再び輪島の相談室 来年4月にカフェ


昔懐かしい縁日や家族の食卓風景などを描いた絵画を高齢者に見せて認知症の進行抑制につなげる「認知症カフェ」が二月四日、輪島市宅田町のショッピングセンター「ファミィ」内にある民間医療介護相談室「みんなの保健室わじま」で開かれる。(山本義久)

ミッケルアート」と呼ばれる絵画を利用した取り組みは、静岡大学院卒業生が起業したベンチャー企業が開発した。認知症の高齢者に対し、記憶を引き出し、思い出をよみがえらせることで精神的に心地よい状態をつくり、症状を遅らせる回想法の一つ。

同保健室わじまの中村悦子代表らスタッフが、縁日の絵などを見せて「どんな店がありますか」「食べたいものは何ですか」「お祭りにはきょうだいで行きましたか」などとクイズ形式で問い掛け、思い出話に花を咲かせてもうらう。 去年二月の認知症カフェで、初めてミッケルアートと活用したところ、参加した家族から「おばあちゃんが、懐かしそうに絵を何度も見て、昔を振り返り、穏やかになった」と好評だった。
 
カフェは午前十時~午後一時。参加費はお茶とスイーツ付きで五百円。ランチ付きの場合は千円。
村代表は「徘徊や介護拒否の改善などにつながる。家族や介護施設の職員など、関心のある方は参加してほしい」と話している。

みんなの保健室わじま0768(23)4480
懐かしい様子を描いた絵画を手に認知症カフェの参加を呼び掛ける中村悦子さん-輪島市宅田町で
(中日新聞より引用)


ミッケルアート編集部のほっこり日誌は なつかしい思い出をお届けしています♪

続きはこちらをご覧ください♪
www.mikkelart.com/news

  


2017年01月23日

介護支援協会誌で認知症予防「ミッケルアート」を特集して頂きました

平成28年度

ケア真似研修会 ケアマネジメントで 「介護サービスの質の向上」に チャレンジ!


【主催】特定非営利活動法人 日本介護支援協会

【後援】公益社団法人 全国老人福祉施設協議会

【日時】<前期> 8月18日(木)「インターライ方式」を学ぶ
         8月19日(金)「ミッケルアート」による 認知症ケアを学ぶ

<後期> 10月24日(月)「インターライ方式」を 実践する

【会場】全国老人福祉施設協議会

【講師】基調報告 福間 勉氏

島根県・広島県の医療ソーシャルワーカーを経験後、島根県内の在宅介護支援センターに社会福祉士として勤務。2000 年からは、同法人で居宅介護支援事業所の介護支援専門員として勤務。2005 年より東洋大学ライフデザイン学部専任講師、2011 年より現職。静岡大学大学院卒業。2010 年「ミッケルアート」を開発。11 年 東京医科歯科大学大学院と共同研究開始、13 年日本介護支援協会 専務理事。ケアマネ研修会に際し、介護保険制度改革の動向、社会福祉法人改革の実施、新たな福祉サービス体制のあり方を報告。

●インターライ方式

高野龍昭氏 特定非営利活動法人インターライ日本 監事 インターライ・ケア研究会 副会長 東洋 大学 ライフデザイン学部 准教授 島根県・広島県の医療ソーシャルワーカーを経験後、島根県内の在宅介護支援センターに社会福祉士として勤務。2000 年からは、同法人で居宅介護支援事業所の介護支援専門員として勤務。2005 年より東洋大学ライフデザイン学部専任講師、2011 年より現職。

●インターライ方式

石橋智昭氏 特定非営利活動法人インターライ日本 理事 公益財団法人 ダイヤ高齢社会研究財団 研究部長 医学博士。千葉大学大学院修了後、亀田総合病院、慶應義塾大学医学部を経て、現職。「インターライ方式ケアアセスメント」(医学書院)の翻訳を担当。

●ミッケルアート

橋口論氏 静岡大学発ベンチャー企業 株式会社スプレーアート EXIN 代表取締役 静岡大学大学院卒業。2010 年「ミッケルアート」を開発。11 年 東京医科歯科大学大学院と共同研究開始、13 年日本認知症ケア学会 / 石﨑賞を受賞、14 年 日本認知症予防学会・浦上賞を受賞、日本早期認知症学会・紀要論文、15 年 日本医療福祉設備協会・研究報告、16 年 医学誌に掲載、日本認知症予防学会エビデンス創出委員会グループリーダー。

●ミッケルアート

岩村映子氏 愛の家グループホーム足立加平 ホーム長 ヘルパー 2 級、介護福祉士、介護支援専門 員、認知症ケア専門士、認知症ライフパートナー(応用)、ミッケルアート回想療法士 1 級


<ミッケルアート>による認知症ケアを学ぶ

ミッケルアートの特徴

高齢化に伴い、今後ますます増加するといわれる認知症。
最近では、施設に入所している間に認知症を発症する高齢者も少なくないが、認知症高齢者のその人らしい生活を保持する上で、適切な認知症ケアが求められている。 中でも重要とされるのが人間としての尊厳であり、認知症高齢者が何をしたいと思っているのか、何ができるのか、残存能力を活かすには何をしたらよいのかなどを理解する必要がある。そこで不可欠なのがコミュニケーションによる情報収集だが、認知症高齢者と介護職との年齢差や価値観の相違、あるいは介護職のキャリアの違いなどにより困難を極めているのが現状だ。そこでコミュニケーションツールとして注目されているのが「ミッケルアート」である。いつでも、どこでも、誰でも回想療法を行うことができる。クイズ性を持たせた昔懐かしい絵画を使うことによって高齢者の真のニーズを引き出すことが簡単にできるツールで、特徴は次のとおりである。


昭和初期から昭和30年代の茶の間や学校教室、行水、紙芝居など、日本の文化や生活、風習を題材にし、高齢者が回想しやすい絵にすることで、「懐かしい」という感情とともに、当時の記憶がよみがえり、話が盛り上がる。

小動物や人気スターなどが隠し絵のように随所に描かれ、それを「見つける」というクイズ形式になっているの で、意欲や楽しさを引き出す。


2人1組で1枚のミッケルアートを見るので、隣同士で会話がしやすくなり、入居者同士のコミュニケーションに も役立つ。ふだん話さない高齢者も、自然と話すようになる。


A3の大きさの絵の裏側には、絵の解説や具体的な質問といった会話マニュアルが書いてあり、経験の浅い新人や話すのが苦手なスタッフでも、会話がとまらずスムーズに進行できる。


グループワーク形式で行うので、高齢者と向き合う楽しい時間を作ると同時に、新人スタッフが成長でき、スタッフのスキルアップにもつながる。


単に「絵をみて昔話に花が咲いた」で終わらせず、高齢者とのコミュニケーションの中から、生活歴、やりたいこと、生きがいなどにつながるキーワードを拾い出し、それを個別援助計画やケアプランに反映させることも目的。

アセスメントとモニタリングができるプログラムになっているので、これらの情報をケアマネジャーと共有することにより、より質の高いサービス提供につなげられるようになる。 実際にミッケルアートの絵を配ると、高齢者同士で自然に会話が始まるので、介護スタッフは、しばらく間その話を聞き、次のSTEP1~3の質問を行う。



■STEP1見当識や注意観察力を促す質問。絵の中から何かを見つけることを通じて、アルツハイマー型認知症の初期に生じやすい見当識障害に気づくきっかけになる。

■STEP2思い出すという想起記憶を刺激するための質問。入居者同士のコミュニケーションを促すだけでなく、脳の前頭葉を刺激して認知症の進行を防ぐ効果が期待されている。

■STEP3本人の興味関心ごとを聞き出すための質問。 想起された思い出話から会話を展開する中で、「これがしたい、これをやりたくなった」といったように本人のやりたいことがわかり、本人主体のケアや信頼関係の構築に役立つ。 ミッケルアートを実施する時間帯は、事業所によって異なる。おすすめはティータイムだ。入浴がない事業所で、朝食後に実施する所もあれば、午後、体操レク後や送迎の待機時間などに実施している所もある。 これまでに行った研究により、認知症予防・進行抑制に関するエビデンスを得ている。 たとえば、「介護施設における高齢者のBPSDと認知症自立度及び寝たきり度」に対し、ミッケルアートによる回想療法が症状の維持・改善に効果があり、これによって生活の質の改善・向上を図る方法として一定の有効性を持っている」ことが示唆された(平成25年度全国老人福祉施設協議会・調査研究助成事業報告書)。 BPSDの緩和効果に有効である可能性は、99・9%を超え(1%有意、n =191名)、昼夜逆転、意欲低下、介護拒否を中心に改善できる可能性が高い。また、介護度による効果の違いについては、明確な関連は見られず、重度者でも改善効果が見られる。 認知症の原因はアルツハイマー型認知症が最も多く、次いで脳梗塞などの脳血管疾患による認知症(血管性認知症という)が多いが、アルツハイマー型認知症よりも血管性認知症の改善効果のほうが高い。通所、入所の差は見られないため、両方で効果が期待できる。 そのほか、絵を快いと感じて何かを想起・記憶することを通して、脳血流量が増加し発語数が増え、脳機能の活性につながる(日本認知症ケア学会2013年・石崎賞を受賞)。 また、認知症高齢者の行動・心理症状(BPSD)、日常生活自立度、寝たきり度を調べた結果、ミッケルアートによる症状の維持・改善効果があり、認知症高齢者の生活の質の改善・向上を図るうえで一定の有効性を持っていることが確認されている(日本認知症予防学会2014年・浦上賞を受賞)。 なかでも高い評価を得ているのは、認知症によるBPSDに対するミッケルアート効果を数値化・グラフ化できる点だ。使用しているDBD13スケール(認知症行動傷害尺度)は、利用者を観察して主観的に評価でき、比較的簡単にできると好評だ。 3ヵ月間、週2回、ミッケルアートを実施した例を紹介する。


●介護度4、アルツハイマー型認知症(60代・男性)

【課題】吃音障害のため会話が成立せず、常にイライラ感があり、要求が通らないと大声・奇声・奇行が見られた。他者の言動にパニックを起こすこともある。

【成果】ミッケルアートを実施しないときは、パニックを起こすことが多かったが、ミッケルアートを実施しているときは笑顔で過ごせるようになり、質問にも答えることができるようになった。 また、1対1でミッケルアートを行い、単語によるコミュニケーションを心がけた結果、あきらめずに言葉で伝えようとする姿勢が見られるようになり、お茶会などのグループワークに参加するようになった。DBD 13スケールによる BPSD評価では、初回は総合点21点だっ3ヵ月後は16点と改善した。

●介護度3、血管性認知症(80代・女性)

【課題】話しかければ話し始めるというように受身なことが多く、夕方に帰宅願望が強くなる。

【成果】ミッケルアートを実施しても、めんどくさいと話をしないこともあったが、本人が反応するフレーズがあり、食べ物や出身地について聞くと会話がしやすくなり、笑顔がよくみられるようになった。 夕方の帰宅要求がなくなり、改善された。DBD13スケールでは34点から21点へと、9点改善した。

●介護度5、アルツハイマー型認知症(90代・女性)

【課題】日中はウトウトと居眠りが多く、夜間はベッド上で動き、朝まで眠れず不眠傾向がある。その場での受け答えはできるが、話のつじつまが合わないことが比較的多い。

【成果】ミッケルアートを実施すると、楽しそうに会話し、イキイキとした表情を見せる。しだいに日常的に楽しく話す様子が増え、昼夜逆転が改善し、穏やかな表情で過ごすことが増えた。DVD13スケールでは、22点から8点へと、14点改善した。 ほかにも多くの症例が報告されているが、認知症の非薬物療法の確立をめざし、さらなるネットワークが広がっている。ミッケルアートは、週に2回20分間行うだけなので、多忙 な現場でも容易に実施でき定着しやすい。




参加者の声

利用者がどんなことに興味を持っているのか、どんな生活をしてきたのか、何をしたいのか、普通に会話しているときよりも多く引き出せると思う。 まだ知りえない利用者の情報を引き出してくれそうで、アートを見た時の反応が楽しみだと感じた。 症状の改善という目標や評価ができるので、実施する側も意欲的に取り組めるの では、と感じた。 絵を見ることで、年代が違ってもそれぞれ会話が弾むことがわかった。 いろいろな可能性(絵を描いてみたい、色を塗ってみたいなど)もあると思った。 スタッフのコミュニケーション能力に差があっても、利用者とのコミュニケーションをとりやすい。 利用者の家族とのコミュニケーションにもよい。


  


2017年01月21日

ミッケルアートが「 WISDOM」に掲載されました!

昔懐かしい絵で認知症の進行を抑制 アートを通じて社会問題を解決したい




デイサービスセンター牟礼で菅谷所長と打ち合わせをする橋口。同センターを運営するケアサービスから、ミッケルアートに対する「アドバイスやアイデアをもらえるのが助かる」と橋口は言う。


スプレーで壁画を描くスプレーアートに魅せられた橋口論は、「アートの工業化」を通じて社会問題を解決したいと起業。商店街など中心市街地の活性化に取り組み、現在では介護施設で昔懐かしい絵を使った認知症ケアなどを行っている。(文/吉村 克己 写真/柚木 裕司)


昔懐かしい絵で子ども時代を思い出す

 東京都三鷹市にあるデイサービスセンター牟礼では、利用者向けに1枚の絵を使ったユニークな認知症ケアの取り組みを行っている。絵には茅葺屋根の懐かしい古民家と、昭和初期を思わせる服装の人々が楽しそうに会話したり、おにぎりをほおばったりしている風景が描かれている。

 この日集まった26人の利用者の平均年齢は80歳、中には認知症を患った人もいる。2人1組で絵を見ながら、スタッフの質問に答えていく。

 
「この絵の季節はいつ頃でしょうか?」とスタッフ。

 「服装から見ると秋だわ」「柿の実がなっているから秋ね」

 絵には細かく、動物などが描き込まれている。

 「この絵の中に動物はいますか?」

 「馬」「猫」「豚」「鹿」という回答が返ってくるが、「鹿なんてどこにいるの?」という疑問の声も。絵の奥に描かれた柿の木の向こう側に鹿の上半身が小さく見える。こうした細かい点に注意を払うことで、脳機能の訓練に役立つ

 「皆さんの出身地の秋の特産物は何ですか?」と、スタッフは次第に利用者の思い出話に誘導していく。絵には利用者が10〜15歳頃の様子が描かれているので、触発されて子ども時代を思い出すのだ。これは回想法と呼ばれる心理療法で、昔話をきっかけに感情・意欲・創造を司る前頭葉を活性化させ、認知症の進行抑制につなげる

 「ミッケルアート(見つけるアート)」という名称で、こうした絵を使った認知症ケアを生み出したのがスプレーアートEXIN(以下、EXIN)の代表を務める橋口論である。

 「お年寄りは、どんな場面や服装、道具などを見たときに懐かしいと感じるのだろうと、いろいろな方にお話をうかがい、昔の絵や写真、動画を研究しています。そして、なるべくいろいろな方向に話題が膨らむように、多くのアイテムを描き込むようにしています」

 何しろ絵を作っている橋口自身も31歳だし、ミッケルアートを指導する現場の介護スタッフも若い。デイサービスセンター牟礼の菅谷光明所長は「昔のことがわからない若いスタッフもいるので、絵の中のアイテムも確認しながら進めるようにしています」と語る。
デイサービスなど介護施設83カ所に導入。

 ミッケルアートでは毎月4種類の絵が、各10枚ずつ介護施設に届く。現場ではそれを見ながら独自に指導法を作り上げている。デイサービスセンター牟礼を運営する株式会社ケアサービスは都内を中心に52カ所のデイサービスなどを展開しているが、2013年1月からミッケルアートを導入し始め、成果が上がっているという。同社事業推進部の田村薫氏はこう語る。

 「家でも話をしなかった男性がしゃべり出し、奥様と
会話するようになった、表情が豊かになった
、認知症の早期発見ができたなど各事業所で成果が出ています。絵を通じてスタッフがお客様と思い出話をするうちに、いろいろな発見があり、スタッフのお客様への接し方も変わってきました。先日も絵の中のフランス人形を見たお客様が女学生時代の思い出を語ってくれたことで、その方への支援の気持ちがより深くなりました」

 EXINでは、大学と共同で、ミッケルアートによる脳機能活性化の研究を行っている。その結果、絵画を快いと感じて注視し、何かを想起・記憶することを通して、脳血流量が増加し、語りの語数を増加させる効果があることが明らかとなった。意識的に対象者の好む情報を取り入れた絵画を提供し、効果的に注視を誘導することが脳機能活性につながることが示唆された。この成果は日本認知症ケア学会2013年全国大会において石崎賞を受賞した。

 また、2013年8月からは、全国老人福祉施設協議会から助成金を受け、愛知県の介護施設を中心とした35カ所で約150人を対象に、徘徊や介護拒否などの認知症の症状がどれほど軽減されるかも調査をしている。

 こうした実証データもあり、現在では83カ所の介護施設に導入されている。デイサービスが最も多く、次いで有料老人ホームだ


ミッケルアートには高齢者が懐かしいと感じるアイテムが描きこまれている





アートを通じて社会問題を解決したい

 EXINには現在、正社員が2人、パートが2人おり、ミッケルアートなど絵の制作を行っている。ベトナムにも制作委託しており、「アートの工業化」を会社の理念としている。もちろん橋口は絵の質の高さを追求しているが、決してそれは一個人の芸術性ではない。絵によって顧客の課題を解決し、それを通じて社会全体がよりよくなることが重要だという。

 「学生時代に絵を売り始め、音楽イベントでダンサーや来場者の帽子やTシャツなどに2000作以上オーダーペイントをしました。30分程度の短時間でどれだけ価値を生み出せる絵を描けるかを基本に絵の修練を積んできました。私の考えるアートは、技術で人を喜ばせることです」

 橋口は小さい頃から絵を描くことが好きで、人気漫画の『ドラゴンボール』を真似て描いてはクラスの友だちにプレゼントしていた。しかし、芸術家や漫画家になるつもりはなかった。高校時代に物理が好きだったので、大学は宇宙工学にあこがれ静岡大学工学部に入学した。そして、大学2年生のときに語学の勉強でカナダに短期留学したことが橋口の運命を変えた。

カナダ留学で出合ったスプレーアートに感動


 カナダの街で壁面にスプレーで落書きのように描かれたスプレーアートを見た瞬間、身震いするような感動を覚え、「格好いい!自分も描きたい」と思った。帰国後、さっそくスプレー缶とベニヤ板を買ってきて、大学構内にベニヤ板を並べて絵を描き始めた。だが、いくら絵心があっても簡単にはうまくいかない。それから橋口は、絵の参考書を読みあさったり、骨格や筋肉の付き方、顔のしわの描き方などを研究したりして、毎日何十枚もスケッチブックにデッサンを描き続けた。

 そのうち、少しずつうまく描けるようになり、地元浜松の商店街を訪ねて壁やシャッターに絵を描かせてほしいと営業してまわった。最初は門前払いだったが、徐々に顧客が広がり、アパートの壁やオートレース場、工事現場の仮囲いなどにスプレーアートを描かせてもらった。

 大学卒業にあたり、起業するかどうか迷ったが、まだ自信がなく、とりあえず大学院に進む。2年後、ようやく踏ん切りのついた橋口は大学教授である父のアドバイスもあり、静岡大学のベンチャー支援室に相談に行った。すると、ベンチャー支援室はアートを通じて街づくりや商店街の活性化をするという橋口の理念に共感して支援を約束、橋口は大学発のベンチャーとして2007年にEXINを一人で立ち上げた。起業後、横浜のある新築住宅工事で、ガレージにハワイの波を描いてほしいという依頼があり、橋口は実際にハワイまで行って、何枚もの波の絵をスケッチしてからガレージに描いた。その顧客は黙って旅費を上乗せして料金を払ってくれた。

会話の少ない高齢者のために思い出を絵に

 設立後3年間は資金もない中、「東京で勝負がしたい」と自動車の中で寝泊まりしながら仕事に邁進した。そのうち仕事先が広がり、浅草の雷おこしの店舗壁面に龍の絵を描いたり、人形町の商店街シャッターに七福神の絵をデザインしたりするなど評判も高まってきた。その姿をテレビ局が取材し、2009年に全国放映されたところ、それを見た愛知県にある有料老人ホームから壁画制作の要請が来た。




橋口はホームに何度か足を運ぶ中で、入所している一部の高齢者たちが互いに会話することなく、一人でテレビをみて過ごしていることに気がついた。話しかけるうちにだんだん親しくなり、あるとき「何か絵でも描きましょうか」と聞いてみた。すると、「五条川がいいなあ。あの小さな川で昔よく遊んだ思い出があるよ」と言われた。完成した絵を見せると、「五条川だ。春は桜がきれいだよね」と他の高齢者も寄ってきて会話が盛り上がった。それから、他の高齢者の思い出話を聞き、次々に模造紙に描いては廊下に貼りだした。高齢者同士の共通の思い出を絵にすることで会話がはずみ、ホームの事務局長も「あの人がこんなに話すとは」と驚くほどの効果をもたらした。これがミッケルアートの始まりだ。

高齢者の思い出話を通じて共感の輪を広げる

 橋口は絵の持つ力を新たに知った。それから橋口は病院や介護施設を訪ね、850人あまりの高齢者から思い出話を聞いて絵を描いた。その絵を飾ってアンケートをとる作業を繰り返し、どの程度の太さの線なら視力が衰えた人でも見やすいか、思い出話につながるような絵が作れるか徹夜で悩み、模索し、今日のミッケルアートを確立した。超高齢化社会を迎え、ミッケルアートのさらなる普及が社会的に意味があると考えている。


 「私たちはお年寄りが思い出を語りやすい社会にしたいと考えています。認知症になれば周りにたくさんの人がいても、記憶が失われていくことで話す機会がどんどん少なくなる。ある法事の席でひとりのお年寄りが『ああ、またひとり亡くなってしまった。話し相手がいなくなったねぇ』と言った言葉がまだ耳に残っています。お年寄り同士や、お年寄りと介護職員、あるいは子どもや孫ともっと会話できる場を作りたい。ミッケルアートをそのきっかけにしたいと考えています」

 橋口の祖父は元軍医で『子や孫に残したい戦争のこと』という文書を家族に残して亡くなった。改めてその文書を読むと、「昔のことを知らない世代にそれを伝えて、いまがどれほど豊かな時代か知ってほしい」と書いてあった。

 「私にお話をしてくださったお年寄りも同じでした。『自分の記憶が日に日に思い出せなくなっている。今しか話せない気がする。昔を知らない世代に伝えておきたい』と口をそろえて言う。認知症の有無を問わずコミュニケーションの場づくりが重要です

 橋口は「共感の輪が基本です」と語った。親と子、祖父母と孫の間に絵を通して共感の輪を広げる。ミッケルアートから漂う温かさは、そんな思いに根ざしているようだ。



デイサービスセンター牟礼では原則週に3回、ミッケルアートを実施している。孤立しがちな男性利用者の友達作りにも役立っているという




( WISDOM様より引用)



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2017年01月19日

ミッケルアートが徳洲会「徳洲新聞」に掲載されました。

ミッケルアートが徳洲会「徳洲新聞」に掲載されました。




徳洲会グループ介護施設

ミッケルアート 回想療法を導入


徳洲会グループは、介護老人保健施設(老健)を中心に複数の介護施設で「ミッケルアート回想療法」の導入を進めている。日本の伝統的な風習を描いた絵画を用い、認知症の予防やBPSD(認知症の周辺症状)の改善などを試みるというもの。現在、5施設が実践し、このうち特定施設の有料老人(有老) ホームみさき(千葉県)は、グループで初の認定研修修了者を出し、3月から本格的に行っていく意向だ。

まず関東と関西で計5施設


回想療法は思い出を他人に話したり、語り合ったりすることで脳が刺激を受け、精神状態を安定させたりする効果が期待されるケア手法。会話によって本人を理解するのに有用な情報が得られることもあるため、介護現場ではとくに認知症の方へのケアとして注目を集 めている。

この回想療法を、より効果的、継続的に実施できるように開発したのが ミッケルアート。これは昭和時代の日常風景が描かれた絵画で、静岡大学発ベンチャー企業、スプレーアートEXINの橋口論社長が制作した。「回想療法はコミュニケ ーションが重要になりますが、介護を受ける側と提供する側で年齢や人生経験に差があり、共通の話題も少ないため、うまくいかないケースが見受けられます。
1思い出しやすい題材、2見つけたい意欲を喚起するクイズ 性の付加、3視力の低い 高齢者にも見やすい描写、4介護者の使いやすさに 配慮——の4つの工夫を施し、コミュニケーションが図りやすく、職種を問わずいつでも誰でも回想療法を行えるのがミッ ケルアートです」

同社は、これを活用し最終的に認知症の予防や BPSDの改善を目的と した独自のプログラム「ミッケルアート回想療法」 を考案。週2回程度、1 回あたり20分〜30分のグル ープワークを行う。司会者は参加者2人に1枚の絵を配布し、絵と関連した思い出を尋ねたり、「この絵のなかに猫は何匹いますか」などクイズを行 ったりする。毎回、認知症自立度や寝たきり度、認知症行動 障害尺度(DBD)など数値評価を行う。4カ月程度行い、最終的に効果 を測定する。同社はこの4カ月間を認定研修期間に設定。導入施設の職員 は実際に同療法を行うかたわら、通信教育でグル ープワークの進め方や、話の展開例、数値評価の方法などを学んでいく。同社は同療法の研究結 果を認知症に関する医療・ 介護の各種学会で発表。 2013年、 14年と2年 連続で受賞した。

有老みさきで研修修了者 吹田徳洲苑は大規模実施

徳洲会グループは昨秋 からミッケルアート回想療法の導入に着手。特定施設の地域密着型有老ホ ームみさきを皮切りに、老健の岸和田徳洲苑(大阪府)、静岡徳洲苑、八 尾徳洲苑(大阪府)、吹田徳洲苑(同)が順次導入。グループ初の認定修了者となる予定で、自施設でほかのスタッフの指導にあたるなど3月以降、活動を本格化する方針だ。「導入した目的は認知症の予防。 年には認知症患者さんが325万人に増加 すると予測されています。 何ができるかを考えるな かでミッケルアートに出会い、導入を決めました」 と事務長。

認定研修を受講した増田昭夫・介護福祉士は「利用者さんのなかには、物忘れや被害妄想が軽減し、 笑顔が多くなった方や自 主的に歩行訓練を行うようになった方もいます」と、 早くもその効果に驚く。静岡徳洲苑、岸和田徳洲苑は1月から入所者さ んを対象に、八尾徳洲苑 は2月から通所リハビリ テーションの利用者さん を対象に認定研修を開始。 認知症の方とのコミュニ ケーション力の向上やBPSDの軽減などに期待 を寄せている。

吹田徳洲苑は、より多くの入所者さんを対象にした試みに挑戦。絵画を 映像化して大きなスクリ ーンに映し出し、約20人の入所者さんを対象にこ れまで2回行った。様子を見た酒井敬施設長は「司会者から距離が遠い人でも、近い席の人と会 話する様子が見られました。いずれにしても根拠のあるケアを行っていきたいと考えています」と、 数値評価を行う同療法の継続に意欲的だ。




(徳洲会「徳洲新聞」より引用)



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2017年01月17日

【必読】『ミッケルアート』がシルバー産業新聞に掲載されました!

認知症予防について「シルバー産業新聞」に掲載して頂きました。



(以下、「Care-new.jp シルバー産業新聞」様より引用)


ミッケルアート」をご存じだろうか。回想法の一つで、クイズ性を持たせた昔懐かしい絵画を使うことで、介護職員や利用者同士の会話を弾ませ、利用者の真のニーズを引き出していくコミュニケーションツールだ。認知症の周辺症状を緩和する効果も出ており、昨年度には認知症ケア学会で優秀演題に贈られる石崎賞を受賞。最近では「差別化を図りたい」「ケアの質を高めたい」というニーズをもった介護施設やデイサービス事業所などで導入が図られている。

 ミッケルアートを開発したのは、静岡大学発のベンチャー企業スプレーアートイグジン(静岡県浜松市)の代表、橋口論さん。高齢者施設の壁画を描く仕事をしていた際に、入居者から「私のふるさとを描いてほしい」といわれたのがきっかけ。そこから、介護従事者や認知症専門医などのアドバイスを受け、実に850人以上の高齢者の声を集めて完成させたのがミッケルアートだ。

 特徴は、お茶の間井戸端など、日本の生活の伝統的な風習を絵画の題材としている点。「介護現場では、利用者と介護職員に年齢差がありすぎて、共通の話題を見つけにくい。また、利用者同士でも、いきなり仲良く話すのは難しい」と橋口さん。そうした時に、共通の話題を提供できれば話が弾みやすいと考え、昔話に花が咲くような一幕を意図的に絵画の題材に選んでいる。

 もう一つの特徴が、各絵画に「ミッケルクイズ」と呼ばれる、動物や道具などの隠し絵を散りばめている点。絵を眺めるだけでなく、「動物は何匹いますか」などのクイズ形式にすることで、見た人の注意や観察力、見当識などをより刺激する工夫が凝らされている。

 こうした特徴により、介護現場のコミュニケーションを円滑にして、参加者の脳を活性化させることで、認知症の周辺症状を抑制する効果も実証されている。昨年度には認知症ケア学会において、優秀な演題発表に贈られる石崎賞も受賞した。

 さらにミッケルアートの優れた点は、単に「絵をみて昔話に花が咲いた」で終わらせず、利用者とのコミュニケーションの中から、生活歴ややりたいこと、いきがいなどのキーワードを拾い出し、それを個別援助計画やケアプランに反映させるまでを目的にしている点だ。

 サービス提供の中で、アセスメントとモニタリングができるプログラムで、これらの情報をケアマネジャーと共有することにより、より質の高いサービス提供につなげられるようになるのだ。

 首都圏を中心に在宅介護サービスを展開する介護施設では、デイサービス事業のプログラムの中にミッケルアートを導入。取材に訪れたデイサービスセンターでは、およそ1年前から取り組みを始め、現在はほぼ毎日のペースでプログラムを実施している

 この日は井戸端会議の様子が描かれた絵画が配られ、利用者が2人1組になって、プログラムに取り組んだ。

 司会を務めるスタッフから「猫は何匹いますか?」との問いかけに、「1…2…3…4匹!」と元気な声が飛び交う。その後も、クイズのやり取りが続き、タイミングよく「〇〇さんは、小さい時にどんなお手伝いをしていましたか?」など、キーワードとなる言葉を引き出していく。それを別のスタッフが聞き取り、記録用紙に書き込んでいく。

 デイサービスの所長は「ほかのレクリエーションには消極的な人でも、ミッケルアートになると積極的に参加する人も多い」と、利用者がミッケルアートを楽しみにしている状況を説明する。

 導入した介護施設では、利用者ごとに認知症の周辺症状への効果を評価し、その結果を担当のケアマネジャーや家族に報告している。所長は「こうした取り組みが徐々に地域に知られてきている」と手応えを感じている。

 次期制度改正では、事業内容ごとにサービス内容を類型化し、報酬のメリハリがつけられる予定のデイサービス。差別化やサービスの質を高めるための取り組みが本格化している。
 
 
 

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Posted by 橋口論 at 11:55Comments(0)

2017年01月14日

NEW! 【取材日記】介護老人保健施設 岸和田徳洲苑さま☆

初めまして!こんにちは!


ミッケルアート編集部の「みっけちゃん」です。


新たにスタートする みっけちゃんが行く「取材日記」


第一回目は、


「介護老人保健施設 岸和田徳洲苑」様 です。



みなさん、素敵な笑顔ですよね!


こちらの「岸和田徳洲苑」様には


ミッケルアート認定講師の方がいらっしゃいます。
(認定講師については下記のサイトからご覧下さい)



ミッケルアートについて、いくつか質問に答えて頂きました!


Q1 いつごろからミッケルアートを使われていますか?

A 平成26年12月から使用しています。


Q2 現在は、どのように活用されていますか?
 
A 火曜日と木曜日10時頃から20分使用しています。
  比較的重度の方に焦点を当てて行っています。


Q3 使っていく上で、嬉しかったなどエピソードを教えてください
 
A ご利用者様と、日々業務の中で接する際とは、
  違った一面が見え、とてもそれが嬉しいです。また、
  ご利用者様同士で会話を広げていってくれた際にも、
  思わぬ所まで会話され、職員も楽しい時間に
  なっています。


Q4 認知症ケアをしていく上で、大切だと思いますか?

A 楽しく認知症ケアできるというのはとても大切だと
  思っています。新しい取り組みを、継続していくことは、
  なかなか難しかったりしますが、楽しく行えることならば
  意欲的に継続しやすくなります。笑顔で会話する時間は、
  お互いにとっての癒しにもなります。


Q5 事業所のPRを簡単にお願いします♪
 
A ご利用者様に快い生活の場を提供できる
  ように、日々職員一丸となり ケアに
  当たっています。


Q6 そのほか、編集部にコメントがあれば教えてください

A こういった他施設の紹介は、仲間がいるのだと感じることが
  できるので、とても有難いです。



たくさんのご回答ありがとうございました。

次回の「みっけちゃん取材日記」もお楽しみに♪




取材協力
〒596-0808 大阪府岸和田市三田町142
介護老人保健施設 岸和田徳洲苑 様




思い出をふり返ることは、
脳が活性化し、認知症予防に繋がります。

ミッケルアートは、

思い出話をきっかけにした認知症予防として
多くの介護施設で活用されています。


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2017年01月10日

ミッケルアート導入事例「ホスピタルバージョン」

病院の環境づくりに、ミッケルアートを活用することができます。
『待合室の環境づくりと、コミュニケーションのきっかけ』にご活用ください。




四角(オレンジ)ミッケルアートとは


ミッケルアートには昔懐かしい絵が描かれています。
それを見ながら、週2回、20分程度使って思い出話をすることで、認知症の周辺症状が緩和する効果があります。



まる(赤)事例1 「昼夜逆転」の改善


昼夜逆転のある方が、 日中に活動的になり、良眠できるようになりました。


『中学校の絵』を見たことががきっかけで、他のご利用者の話に関心を示すようになりました。その後、他のご利用者とも馴染みの関係ができたことにより、他のレクリエーションにも積極的に参加されるようになりました。

(介護度5 認知症自立度 IV 寝たきり度 B2)




 
まる(赤)事例2 「帰宅願望」の改善


帰宅願望のある方が、 集団活動に参加できるようになりました。


ミッケルアートに参加する度に、「目が良かったら編み物や仕事がしたい。涙がでる
ような話しをしてくれてありがとう。楽しいね。」という発言をされていました。
次第に、職員の話しを聞いて下さる様になりました。

(介護度5 パーキンソン病 )





まる(赤)事例3 「徘徊」の改善


夜間に徘徊される方が、 日中に活動的になり、良眠できるようになりました。


昼間に活動的な時間をつくることで、夜は睡眠をとる習慣ができるようになったと感じます。職員間での意識が変わり、関わりを増やしたり、誰となら相性が良いのかなど考えた結果、混乱や不安は軽減されたと感じました。

(介護度2 脳血管性認知症) 





四角(緑)エビデンス


191名の認知症高齢者を対象に、ミッケルアートの効果検証を行った結果、周辺症状の緩和への有効性が確認されています。(1%有意)


・2013年 日本認知症ケア学会 石崎賞受賞
・2014年 日本認知症予防学会 浦上賞受賞


※平成 25 年度調査研究助成事業全国老人福祉施設協議会 老施協総研


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2017年01月10日

認知症対策「日本認知症予防学会でミッケルアートの講演」

日本認知症予防学会の学会で認知症予防「ミッケルアート」の講演をさせて頂きました。





四角(オレンジ)講演内容
「ミッケルアートによる認知症予防の方法」


ミッケルアートには昔懐かしい絵が描かれています。
それを見ながら、週2回、20分程度使って思い出話をすることで、認知症の周辺症状が緩和する効果があります。




まる(赤)事例1 「昼夜逆転」の改善


昼夜逆転のある方が、 日中に活動的になり、良眠できるようになりました。


『中学校の絵』を見たことががきっかけで、他のご利用者の話に関心を示すようになりました。その後、他のご利用者とも馴染みの関係ができたことにより、他のレクリエーションにも積極的に参加されるようになりました。

(介護度5 認知症自立度 IV 寝たきり度 B2)





まる(赤)事例2 「帰宅願望」の改善


帰宅願望のある方が、 集団活動に参加できるようになりました。


ミッケルアートに参加する度に、「目が良かったら編み物や仕事がしたい。涙がでる
ような話しをしてくれてありがとう。楽しいね。」という発言をされていました。
次第に、職員の話しを聞いて下さる様になりました。

(介護度5 パーキンソン病 )




まる(赤)事例3 「徘徊」の改善


夜間に徘徊される方が、 日中に活動的になり、良眠できるようになりました。


昼間に活動的な時間をつくることで、夜は睡眠をとる習慣ができるようになったと感じます。職員間での意識が変わり、関わりを増やしたり、誰となら相性が良いのかなど考えた結果、混乱や不安は軽減されたと感じました。

(介護度2 脳血管性認知症) 




四角(緑)エビデンス


191名の認知症高齢者を対象に、ミッケルアートの効果検証を行った結果、周辺症状の緩和への有効性が確認されています。(1%有意)


・2013年 日本認知症ケア学会 石崎賞受賞
・2014年 日本認知症予防学会 浦上賞受賞


※平成 25 年度調査研究助成事業全国老人福祉施設協議会 老施協総研


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